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「待てーーー!!このクソガキーー!!!」
「逃げきれると思ってんのか!!!!」
ドガッ!!ガラガラッ!と後ろの方で、路地裏に置いてあるゴミ箱を蹴飛ばす音が聞こえた。
この時、上条当麻は不良達に追いかけ回されて、薄暗い路地裏を走っていた。
不良の数は8人。
一介の高校生に過ぎない上条にとって、一人で8人を相手にするなんて、まず無理な話である。
したがって不良達に絡まれた時点で、上条には走って逃げるという選択肢しかなかった。
……不幸だ……。
上条当麻は走りながら嘆いていた。
そして嘆きながら考えた。
なぜ自分は今、このくそ暑い炎天下の中不良達に追いかけ回されて、こんな薄暗い路地裏を全力疾走に近いスピードで走っているのだろか?
どこでどう間違えたら、こんな不幸な目にあうのかと。
そもそも今日のこの不幸はどこから始まったのかと。
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