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「ほ~ら、早くしろ~。で~ないと始業式に間に合わなくなるぞ~」
拍手をするように手を鳴らしながら教師らしき人物は教卓の所まで進む。という以前にその人物が被っている仮面には視界を得るためや息をするための穴はない。
それなのに平然と歩いていく。どうなってるんだ?
声から察するにこの人物は男だと思うが…
とりあえず、若干の戸惑いを残しながら言われたようにそれぞれ適当な席に着く俺ら。
なお、未だに気絶している琴太は俺とキーシアで運んだ。
「きょ~から1年間、君達の担任をする。日之森真吾(ヒノモリシンゴ)だ。担当科目は錬魔だ。よろしく~」
自己紹介をする。日之森先生…正直それよりも俺はさっきからアンタの肩でクルクル踊っている人形が気になって仕方ない。ってか、なぜ踊る?
「せんせ~い、質問。その仮面は何ですか?」
「あ~、この仮面は先生の趣味で~す。それより時間が少ないので君達の自己紹介をして下さい。簡単に名前と専攻科目だけでいいです~よ」
半ば無理やりと思える感じで話題が変わり、俺たちは順番に自己紹介をしていった。
ちなみにキーシアと近衛は無難で琴太は馬鹿丸出しだった。
えっ?俺か?
普通だったよ。
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