第一章<卵>

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魔術についてはこんな感じだな。本当はもっと細かく説明したいが、それはまた次の機会にということで 次は俺のいる国についてだ。 俺が住んでいるのは世界の中心から南東にある島国『シン国』 その首都がある院央島(いんおうとう) この世界では珍しい和風の建物が多くある城下街、この街の中央にはこの国の王が住んでる城がある。 簡単に言うとこんなところだ。 ちなみに俺はシン国で唯一ある教育ギルド“ゼノ”のシン国校『真園学院』に通っている学生だ。 ギルドというのは国家に所属しない組織の事で規模に多少の差はあるが幾つものギルドがあり各国にはその支部がある。 その中でも代表的なギルドの一つが教育ギルド“ゼノ”。『全ての者に等しい教育を』という目的で創設され、世界中の教育施設で主に騎士や魔術師から商人・学者などの育成をやっている。 大半の学生は将来、王族親衛騎士団や王宮魔術師になるために日夜がんばっているのだが、俺はというと少し違う。 シン国には錬魔(レンマ)と呼ばれる役職がある。 錬魔というのは簡単に言うなら錬金術や鍛冶屋に近い。 元々、シン国は鉱物資源が他の国より豊かでその中には加工の難しい物が多くある。それを魔力と特殊な技術を使って加工するのが錬魔である。
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