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「なっ、じゃあお前一カ月木の実と野草で暮らしてきたのか!?」
カルトが驚きの声をあげる。
「ああ・・・そうだ」
ユキ食べ物を口に放り込みながら答える。
「あれ、冗談じゃ無かったんだ・・・・・・」
「いつから傭兵になったんだ?」
シグマが質問を投げる。
「いつからだったかな・・・・・・思い出せない、気付いたら傭兵になっていたってところか」
喋りながらも食べる手を休めようとしない。
「・・・私おかわり持ってくるわね」
料理が乗っていた大皿はユキのおかげですっかり空になっていた。
「ああ、頼んだミクラ」
ミクラは大皿を持って立ち上がった。
「そういえば、傭兵団のメンバーはお前らだけか?」
「いや、今別件で三人が出ている。そいつらを入れて七人だな」
「ふーん」
興味なさげに応える。
「お前が入って八人か」
「ちょっと待て、何で俺が・・・」
「傭兵団に所属すれば金銭面の効率はあがる。ついでに健康的な生活も出来る。悪くはないと思うが?」
「・・・・・・俺がそんなに稼げていないとでも思っているのか?」
「そりゃあ木の実と野草で生活している奴が稼げてるわけないだろ」
カルトが口を挟む。
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