第一話

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「なっ、じゃあお前一カ月木の実と野草で暮らしてきたのか!?」  カルトが驚きの声をあげる。 「ああ・・・そうだ」  ユキ食べ物を口に放り込みながら答える。 「あれ、冗談じゃ無かったんだ・・・・・・」 「いつから傭兵になったんだ?」  シグマが質問を投げる。 「いつからだったかな・・・・・・思い出せない、気付いたら傭兵になっていたってところか」  喋りながらも食べる手を休めようとしない。 「・・・私おかわり持ってくるわね」  料理が乗っていた大皿はユキのおかげですっかり空になっていた。 「ああ、頼んだミクラ」  ミクラは大皿を持って立ち上がった。 「そういえば、傭兵団のメンバーはお前らだけか?」 「いや、今別件で三人が出ている。そいつらを入れて七人だな」 「ふーん」  興味なさげに応える。 「お前が入って八人か」 「ちょっと待て、何で俺が・・・」 「傭兵団に所属すれば金銭面の効率はあがる。ついでに健康的な生活も出来る。悪くはないと思うが?」 「・・・・・・俺がそんなに稼げていないとでも思っているのか?」 「そりゃあ木の実と野草で生活している奴が稼げてるわけないだろ」  カルトが口を挟む。
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