キャッチボール
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家族と触れ合う時間がどうしても欲しくて、今の仕事に転職した。 それまで息子の勇人のことは、妻の幸子に話を聞いただけ。 『勉強が今一で、少年野球のチームに入っている。』 『学校では明るいらしいが、家に帰ると自分の部屋に閉じこもり、ゲームばかりして何も話そうとはしない。』 そんな話を聞くたびに、自分が家族のそばにいないことで胸を痛めていた。
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