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「何ニヤニヤしてるの一角。気持ち悪いよ。」
イヤラシイ事を考えていたわけではないのだか、
突然、弓親に顔の変化を指摘された一角は、うっうるせーなと悪態をついた。
「今日から来る女の子の事考えてたんでしょ?」
ふふっと笑う、弓親。
わかってるくせに、わざと嫌な言い方をする。
今日は二番隊から異動してきた女のお披露目会だ。
お披露目会と言えど、
そこは十一番隊。
間違っても和気藹々となどしたりはしない。
新入りは、部隊内階級の低い隊士の順から三席の一角までひたすら戦い続けるという洗礼を受ける事になる。
「あたりめーだ。強ェ奴かもしれねーからな。」
そう言って一角が鍛練場の引き戸を開けた。
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