第一章 -はじまり-

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そのときお兄ちゃんはゆっくりと振り向き私にやさしく微笑んだ。 でも泣いていた。 突然まわりの世界が真っ赤になった。 その赤い色が私とお兄ちゃんの邪魔をする。 「待って…ひとりにしないで…」 お兄ちゃんを必死に追いかけた。 でも距離は縮まらずにどんどん遠くなっていく…。 私はお兄ちゃんに追い付こうと必死に手を伸ばした。 「お兄ちゃん!!」
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