変われない君へ

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僕たちは 「校舎」という 四角い箱の中で 毎日 毎日 同じ会話 同じ行動 変わりばえなく 同じことの繰り返し 僕たちは 「人生」という 四角い空の下で 毎日 毎日 変わりばえのない日々重ねて 同じことの繰り返し 其の人は 今までたくさん 裏切られてきたから 人を信用できない 信用しないと云った だから 裏切られる事の痛み 苦しみ 切なさを 解る人だと思ってた 其の人は僕のことを 微かに信じてると この先信じたいと 大切に思ってると 此の汚れたきった生活の中でも 微かに信じてると 涙を浮かべた瞳で呟いた だから僕は 疑いひとつなく 其の人を待ったけど こころのいたみを 痛い程解ってるはずの 其の人が 真っ先に裏切ったのは 僕 結局変わらない 変われない 君はそれで平気なの? 四角い校舎 四角い空 早歩き 並べられた 筋書き通りの教科書 変わりばえのない毎日 変わらない君 つまらない くだらない こころの痛みを 本当は知らない君へ 裏切ってきたから 裏切られる事に 気付かないでいる君へ 『変われない君へ』
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