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両手広げて
青く澄んだ空に
緑生い茂る草たちに
愛を夢見てた
時を重ねる毎に
時を切り詰め
口癖の様にふたりは
一緒にいれるならと
愛を語った
明るくなってゆく空を
いつも憎んでた
あの太陽が
あの光が
明日を急かす
それでも歩く為に
今まで失くしたものを
拾い集めて
今まで
置き去りにしてきたものを
かき集めた
わたしの隣に立っていた草は
いつのまにか枯れていて
通り過ぎる季節も
気付けば当たり前になってた
こうやって
乾涸びる空は
錆びてゆくわたしを
何度見てきただろう
手を伸ばしたら届きそう
だけど届かない
近く遠い明日が金色に輝く
失くしたものを
置き去りにしてきたものを
白く残る傷跡を
やわらかな温度を
わたしはいつも愛していたから
だけど
明るくなってゆく空を
どれだけ憎んだって
その先の夢が叶わないことを
ふたりは解ってた
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