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あたしにとって大切なもの。大切なこと。大切なひと。
でも
あなたにとってはそうじゃないもの。そうじゃないこと。そうじゃないひと。
だから、ため息ついて、
そうして少しづつ何かを諦め、あなたを諦め生きてきた。
そうして運命がすれ違い、もう二度と目を合わす事もなく生きてきた。
夜更けに深い森からぼんやり月が顔を覗き、あたしはそれをキレイだと呟くんだけど
あなたはそれを何と思うのか気になって眠れずに生きてきた。
同じ想いを感じてくれているなら
まわりにイマサラと言われたとしても
すれ違った運命を引き寄せてみようかなと思うの。
ねぇ、もう、諦めるのは少し疲れちゃったみたい。
少しくらい大胆に引き寄せて見てもいいんじゃないかしら。
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