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コトミ達が店を出るのを確認すると、私は店員に
「かわいいケド予算以上だからな~…やめときますねっ」
といい店を出た。
みんなは店を出てすぐの休憩スペースにいた。
「収穫はどうー?」
私が聞くと、
リンカは
「もうめっちゃ大量だよーっユイのも盗っといたよーん」
と言った。
「うっそーん!!うれしいっ見せて見せて!」
リンカの鞄からは服が4着ほど出てきた。
「これ全部ユイのっ似合うと思ってねー
てかこれ、雑誌に載ってたやつだよー」
「てかこれさっきバカ店員と話してたやつだしーっ」
「えっ嘘ー!まじぃ?」
私達万引きグループはバカ騒ぎしながら家路についた。
一人になると罪悪感がふつふつと湧き出る。
あのお店潰れないかなっ?
店員にバレて学校に電話されてたら…
家につくと、
「おかえりユイ!!遅かったわね」
お母さんが台所から顔を出した。
「えっと…た、ただいまー」
なぜだか母に見透かされているようで怖かった。
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