―本当のキモチ―

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―――――――― ――――― ――― 朝。 普段より、早く目覚める。いつもは目覚まし時計があっても起きれない日が多いのに‥‥ 知衣子『はぁぁ‥』 深いため息がでる。 やっぱり、止めようかとも考えた。 でも‥‥‥ こんな気持ちじゃ体が持たないよね。 身支度を済ませると家をでた。 修二『‥よ!具合どう?』 知衣子『おはよ。大丈夫だよ~軽い風邪みたい。熱も下がったし‥‥』 修二『‥‥‥‥』 知衣子『‥‥‥‥』 何か話しなくちゃ‥‥ でも、言葉が見つからない。 修二『朝飯食べた?』 知衣子『え‥あ、まだ』 修二『よし、んじゃドテールで食べよう』 小さな笑みを浮かべながら言うと、修二君は私の手を取り歩きだす。 ‥‥手から、修二君の体温が伝わってくる。 私は胸の鼓動が伝わらないように、必死で胸を押さえた。
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