―本当のキモチ―

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駅前にあるドテールに着き、商品を買うと一番奥のテーブルに向かい合わせに座った。 修二『じゃ、とりあえず食べよっか‥』 ホットコーヒーを一口飲むと、修二君はサンドイッチを食べはじめた。 知衣子『う、うん』 それを見て、私も慌てるようにココアを一口飲んだ。 黙々と食べる修二君にたいして、私は緊張して食べる気にならない‥‥‥。 食べたら話を聞かなけば‥‥と、そればかり考えてしまうから。 修二『‥‥』 ふと目をやると、既に食べ終えた修二君が私をジッと見ていた。 知衣子『‥‥ど、どうした?』 修二『知衣子こそ。この間からずっと様子おかしいよ?』 知衣子『‥‥‥うん。あのね‥修二君に、聞きたい事があるの』 意を決して口を開いた。
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