―変わりゆくもの―

2/32
前へ
/351ページ
次へ
豊『‥‥‥‥‥』 奈緒『‥‥‥‥‥』 出来上がったプリクラを大事そうに鞄にしまう奈緒。 あれから二人とも無言で、とりあえず近くにあるコーヒーショップに入った。 奈緒『‥‥‥‥豊は、』 やっぱり先に口を開いたのは奈緒だった。 豊『‥うん?』 奈緒『豊の中にいる私って、少しは大きくなってるのかな?』 なってる‥のかも。 だけど‥‥‥‥ 奈緒『‥深く悩まないでよ。少しくらい変わったかなーて、そう思いたいだけだし。豊の気持ちは分かってるって前に言ったでしょ?』 豊『‥‥‥‥‥‥』 俺、応えられないくせに二度も何やってんだろう。 奈緒の気持ちに甘えて、何て身勝手な男なんだよ。
/351ページ

最初のコメントを投稿しよう!

151人が本棚に入れています
本棚に追加