―変わりゆくもの―

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知衣子『あ‥だ、大丈夫っ』 慌てて顔を隠す。 もし変な顔してたら、奈緒は気にするから‥‥ 修二『顔、赤いけど熱か?』 フワッと、修二君の手が額に触れる。 奈緒『修二~余計に顔赤くなってんじゃん(笑)』 確かに(笑) 触れられた額が熱を帯びる。 久しぶりにした会話。 修二君にじゃれつく奈緒‥‥‥ いつからこうゆう時間がなくなってた? 豊とは、あれから一言も話をしていない。 話し掛けようにも、『悪い、今は無理』とか『急ぐから』などと何かしら理由をつけてきて、まるで避けられているみたいだった。 ううん‥‥ 避けているんだ。 きっと―‥
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