さよなら初恋(aph)

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きみの事が大好きでした。 最初は怖かったけど、それはただ不器用だっただけで。 本当は、すごく優しかった。 ご飯、置いといてくれたのはきみだったんだよね? まずいなんて言ってごめんね。 雷がすごかった日、俺、怖くってきみの部屋に行ったよね。 あの時は一緒に寝てくれてありがとう。 すごく安心したんだよ。 一緒に絵も描いたね。 たくさんお話したね。 すごく、すごく楽しかった。 きみが「一緒に行かないか?」って言ってくれた時、本当は嬉しかったんだ。 でも、怖くって。 きみの手を取れなかった。 あれからきみに会うことは無くて。 でも、ほら。 約束したから。 俺、ずっと待ってたよ? 本当は、分かってたんだ。 もう会えないのかなー、って。 けど、諦められなくて。 待ってたんだ、俺。 だけど、ごめんね。 もう待てないや。 俺、大切な人が出来たから。 ルートって言ってね、 厳しいけど、すっごく優しくて、どことなくきみに似てるんだ。 きっと、きみが大人になったらこんな風になってたのかな? そんなワケで、 俺にはきみ以上に大切な人が出来ちゃったから、 だから、 あのね、 さよなら初恋 (俺は新しい恋を見つけました) ごめんね、ありがとう。
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