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「……………………………ランク『GGG』の播摩 切胤(ハリマ キリツグ)………………通称『切り裂き魔術師』」
『切り裂き魔術師』という言葉から導き出されたのは、殺人鬼の本名とランク
「君達が、遭遇したのは…………………我が『ノクニツァ学園』の最大の汚点…………………………この学園の元生徒だ」
悔しいのか苦しいのか悲しいのか怒りを覚えているのか不明だが、小刻みに体を震わせながら事実を三人に伝える
「……………さっきの演説めいた熱弁の理想論とは、正反対の存在を生み出した…………………って事っすよね?」
篝に動揺は、無い。
殺人鬼は、何処からでも生まれると知っているから
まして学園は、異者の集まる場所
生まれる可能性は、高いと理解した上で、矛盾を指摘する冷たい言葉を投げ掛ける
「………………………」
当然だが学園長は、いいわけをする事をしない反論する事は、できない
「よせ篝……………………………藍津が、困ってる」
険悪というよりは、陰鬱とした雰囲気に耐え切れず藍津が、ソワソワし始めたのを見た駆亜が、篝に藍津を見ろと言わんばかりに藍津を指差す
「わぁってるよ……………………俺が、確かめたかったのは、学園長が、どんぐらい後悔してるかだ……………………別に学園長をイジメてる訳じゃねぇって」
最後に藍津に笑顔を向けながらオドオドソワソワする藍津に言う
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