0人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は米の国からの使者レミーナの一時帰国の日だった。
「いやー、米の国は本当にすごいのぉ、今日まで楽しかったぞ、こんな時はたしかSEEYOUAGEINだったか?」
「こちらこそたのしかったです、スイゼンジさん、今までありがとうございました、これをあなたにさしあげます」
そういったレミーナの手にはひと束のまとまった紙。
「これはノートというものです」
「なるほど、紙の集合体じゃな」
「そのとおりです、そこにはワタシガアジアの国をトラベルしたときのきろくです、いろいろな国をトラベルしてきましたがあなたがいちばんよくしてくれました、だからきねんにあげます」
「おお、そうかありがとうなぁ、してなかにはなんて書いてあるんじゃ?」
「なかにはわたしがアジアできいたヨーデルなるものがかいてあります、英語でかいてありますが、あなたならよめます、こんどまたあえたらいっしょにうたいましょう」
「おう、わかったその時までに歌えるようになってやるよ」
「はい、スイゼンジさん、あなたのことはわすれません」
そしてレミーナは歌い始めた。
透明感のある美しい声、抑揚のあるメロディ、そして人好きのする笑顔をした、美しく楽しそうなレミーナ。
気がつけば水前寺も歌っていた。
二人は出向の直前まで歌い続けた、お互いの存在を確かめあうように・・
最初のコメントを投稿しよう!