無双の鬼腕

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☆まろやまは存在の紙片を手に入れた! ☆エリシアは竜人の小鱗を手に入れた!      *** 「十分だ」  呟いて、鬼腕は手に持っていた武器をひょいと壁際の棚に投げ入れる。彼の言う手合わせとやらはこれで終了らしい。  エリシアは深く呼吸して緊張と身構えを解きながら、先刻の戦闘を思い返す。武器を次々と切り替えての鬼腕の攻撃は確かに多彩で、あの大男が力ではなく技の面でも優れているのが判った。正直多少乗り気ではなかった彼の指導とやらにも、少し興味が出てきたかもしれない。 「お前のその動き、力量ならば『コロセウム』の連試合に挑むのも問題はないな。では早速闘技場へと向かうか? ただ、一度書の外へと出た後、挿入位置を改めての仮記名となるが」  の前に、少し休憩が欲しいのだが……。  エリシアが情けない声を上げると、鬼腕はふむ? と片目を僅かに細め、 「それもそうか。では、一度この単書を出て仕切り直すとしよう」 ─End of Scene─
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