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「そろそろお昼ね、ジュネ手を洗っていらっしゃい」
「はぁーい」
彼女はぬいぐるみをアイリスに渡し、手を洗いに洗面所へ向かった。アイリスは一旦自室に戻り、とある本を取り出す。本のタイトルは【白い羽を持つ悪魔】この本にはこの世界で起きたさまざまなことが書かれている。過去のこと、未来のことすべてが・・・
「ジュネ、あなたには人間として生活をしてほしいの・・・」
一言つぶやくと本とパタリと閉じ、ジュネの待っているリビングへ向かう。
今、アイリスが呟いた言葉の意味を彼女が知るのはもっとずっと先になる。
「あー、おいしかった!おかあさま、おとうさまはどこ?」
昼食を綺麗に完食しイスから下りアイリスの前で言うジュネ。今、彼女の父親であるフェンスは他の国へ調査に行っている。けれどアイリスはそのことをずっと秘密にしていたのだ。これも彼女をとあるものから守るために・・・
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