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「そうね、おとうさまはい・・・「やぁ、ジュネ」
「あっ!」
懐かしい声にアイリスもその声の主に振り返る。そこには長い時間、家を留守にしていた愛しい夫の姿があった。アイリスの目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「久しぶり、ジュネ。いい子にしてたかい?」
「うんっ!」
「おかえり、フェンス。帰ってくるなら連絡をくれたらよかったのに」
「いや、二人を驚かせたくてね。だから、あえて連絡をしなかったんだよ」
ジュネを抱っこしながら優しそうに微笑む。昔から変わっていない。出かけるときは必ず言うのに帰ってくるときはなにも連絡なしで帰ってくる。
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