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「わかった、じゃあ僕が言うよ。そうすればわかってくれるだろうしね」
「お願い」
「それじゃあ、僕はちょっとジュネのところに行って来るよ」
着替え終わったフェンスは人間界に行くことを言うために彼女が居る庭へ向かった。
けれど、アイリスの気持ちはなかなか固まらない。人間界に連れて行けば期間はあるが彼女の安全は保障される。けれどそれと同時に彼女の【天使】としての能力は低下してしまう。今の時期は、無意識に能力を使いそれを自然と覚えていく大切な時期。
それを人間界で過ごすとなると、彼女の将来に影響しかねない。
アイリスは母親として、同じ女としてそしてなによりも同じ【天使】として彼女を心配した。けれど母親という立場からすると彼女を危険な目に遭わせることだけはしたくない。
「はぁ・・・天使っていう立場じゃなければこんなに考えないのに」
アイリスの体は限界が近かった。
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