あの日
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伸ばした手がぱたりとベッドに落ちる。 「おばぁちゃん!」 傍らで涙をこぼしながら女の子が叫んだ。 「サクラおばぁちゃん!」 静かに目を閉じたサクラの頬に、女の子の涙がぽたりと落ちた。 「お母さん!おばぁちゃんが!」 バタバタと足音を立てながら女の子は病室を走り去った。 …いいんだ、もう。 十分生きた。 幸せに、生きた。 それだけで、あたしは良かった。
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