97852人が本棚に入れています
本棚に追加
「それで、敵は?」
「恐らく、あの戦いに参加した国の全てだろう」
まさかとは思ったが、その事実を目の前に突きつけられ暫しの間呆然となる。
「……何で、こんなことに?」
ソフィアが涙声で、呟いた。
「どうやら、セントラルが全ての国に報告し、この計画を提案したらしい」
「まさか、ソフィアに魔法をかけたのは……」
嫌な考えが頭を過ぎる。それと同時に、燃え上がるような激しい怒りが込み上げてきた。
「そう、全帝だ」
「っ!!あの、くそがぁ!!」
思わず目の前の壁を思いっきり殴っていた。血が滲むのなど、気にならないほどの怒りだった。
最初のコメントを投稿しよう!