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「乗り気じゃない?」
「そうだ。お前は王女を助けているんだぞ?」
確かにそうだが、実際はこのようにソフィアを狙ってきている。
「仕方がないだろう。大国からの圧力もかかっているんだ」
「それはそうだけど……」
大国、それも一つではなく多数。屈するの無理はないことではあるのだが。
「まあ、そんなことはどうでもいい。兎に角、敵は世界だといっても過言ではない」
「はは、言った通りになったな」
もう、苦笑いしか出てこない。
「私達は、どうすればいいの?」
「逃げろ、そうとしか言えない。直ぐに追っ手が来るぞ」
ソフィアの言葉に、無常にもそう返すマスター。だが、それが事実なのだろう。
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