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「ケイト?」
「おっ、ああ、朝飯にするか」
考え込んでいたために、ソフィアが戻ってきたことに気づかなかった。
このようなときでも、朝御飯は抜くわけにはいかない。恐らくこれからの日々は過酷なものになる事が考えられるからだ。
「ほら、食べろ」
「うん」
俺は持ってきた袋から干し肉などの保存食を渡す。出来るだけ早くここを離れたいため、食事は簡単なものにした。
そのため、ものの数分で食べ終わった俺達は荷物を確認し、出発の準備を進めていく。
「……」
黙々と作業を進める俺達二人。これからのことを考えると、俺も不安になってくる。
敵は世界、俺は約束通りソフィアを守りきることが出来るのだろうか。
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