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「くそっ、無用心すぎたな」
「仕方がないよ、疲れていたんだし」
このような可能性も考慮するべきだった。だが、後悔していても意味はない。次のことを考えなければならない。
「どうやって、ここを抜ける?」
「そうだな、まずは敵に規模が分からないことにはな」
下手したら、袋叩きにされる。
「どうしようか……ん?」
ソフィアと二人、頭を悩ませていると、敵側に動きがあった。
ぞろぞろと森から兵士達が出てきたのだ。
「この数は、やばいな。人海戦術でこられたら……」
「ケイ…操炎者話しがある。出て来い」
その時、外から俺を呼ぶ声が聞こえた。この口調、俺をケイトと呼びかけたことで誰かは見なくても分かる。
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