序章~小笠峠~

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クゥゥゥウウウゥン…クゥゥゥウウウゥン… 2台の車が走る。 勁吾が先行、美咲が追走だ。 だが、勝負ではないので勁吾は美咲が着いてこられる程度に手加減はしている。 キイイイイイイイイイ… ドリフトがキレイに揃う。 勁吾はキレイに滑らせ、美咲は迫力で押し切る。 二人の息はピッタリだった。     キイィィイイィン…キイィィイイイイイィン…       キイィィイイイイイィン…キイィィィィイイィン… 平和に走っていた二人の後ろから2台のFDが迫る。 先に気づいたのは勁吾だった。 (あの二人に巻き込まれたら危ないな… 美咲もいるし、ここはよけるか…) そう思いながらウインカーで美咲に路肩に寄るように伝える。 路肩に寄ってすぐにFDたちは通過して行った。 勁吾と美咲は安全運転(?)で頂上のパーキングを目指す。
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