序章~小笠峠~

17/20
前へ
/53ページ
次へ
「結局敗因はお前の無用心だったな」 「いいや、今回はお前の策が巧妙すぎただけだ 俺がはまるのは当然だろうが」 「………。 一見俺を褒めてるように聞こえるが実際は逃げてるよな…」 「やっぱばれた!?」 市橋は智也の冷静な分析を笑ってごまかそうとしたが、結局出来なかった。 「ねぇ、二人とも」 奈美が口を挟む。 「暇なら走らない?」 「市橋、走ってやれよ」 「べつにいいけど… 智也は?」 「俺は明日の予定のために帰らせてもらうさ」 そう言っては智也は去っていった。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加