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頂上のパーキングでは市橋が隅の方で待っていた。
「お待たせ~。やっぱ市橋速いね(汗)」
奈美が遅くなった事も含め、謝りながら市橋の速さを讃える。
「そんなことないよ。奈美も十分速いよ」
先程の敗戦に気落ちしたのか、いつもの自信に満ち溢れた市橋のコメントでは無かった。
だが、奈美は市橋に速いと認めてもらい素直に嬉しかった。
「ところでさ~」
市橋が小声で奈美に話す。
「あの二人には関わらない方がいいよね…?」
市橋が指さした先には、先に走っていた二人がいい雰囲気になっていた。
奈美も状況を理解し、市橋と共に山を下った。
勁吾と美咲はかなり後になってから山を下った。
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