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「みんなも分かっていると思うが、こいつらの力はハンパなく強い。何でかは知らん。事実として祐子やその他、彷徨える魂を救ったのはこの3人、虫や死神に対しての結界もほぼ完璧だった。」
それは天使の枠を越えている。
「それは分かります....しかし彼女たちに武器とは....」
涼は納得が出来ないという顔を見せた。
「これは私が言い出した事なの。」
部屋の隅にいた純がそう言うとみんなが一斉に振り返った。
「純さんがっ?」
純は、思わず声を出してしまったといった様子の弘明を見て頷いた。
「この子たちの能力は計り知れない....今までもこれからも何かあればこの3人の力を必要とする....そんな場面が来ても必ず無事でいて欲しい。気力が尽きれば結界は張れない。その時に身を守るためにも武器が必要。正しく使えてこその道具でしょう?私はこの子たちを守りたいから道具の使い方を教えたい。」
純の話に誰もが黙った。
「あの....」
圭が俺を見て口を開いた。
「何だ?圭。」
「あたしたち、レイさんやお兄さ....司令官たちのお手伝いが出来るなら、何でもアリだよ。ね、美和、梓?」
美和と梓も大きく頷いた。
「うん、それにいざって時にみんなを守れるなら最高じゃん。」
「ねー?」
やっぱりこいつら性格いいな....
口は悪いけど。
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