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自宅に戻るとその日の出来事を報告するのが日課になっていた。
レイは特に体調が悪いわけではないが、自宅でくつろぐようにと真女院....レイのお袋さんが気を利かせてくれた。
本来なら心界で親父さんのサポートをするはずなのに、女神宮の運営を続けてくれている。
まあ....
2人にとっても初孫が出来るわけだ。
それは普通ならありえない事だけに、かなり神経をすり減らしているようだ。
「何かさ....俺の偽物が出回っているみたいなんだ。」
里沙たちから聞いた事をレイに話すと、その目がキラリと輝いた。
「何か不思議っ!誰かのいたずらかな?特に何かあったわけじゃないものね?うーん、見てみたいっ!」
いや....そんなに食いつかなくても....
「まあ誰かのいたずらか、俺のそっくりさんって事で....ていうかレイ....」
俺はレイのお腹を見ながら呟いた。
「何か....大きくなってねーか?予定日ってまだまだ先だよな....」
俺の言葉にレイも頷き、自分の腹をさすった。
「裕太くんもそう思う?....やっぱり気のせいじゃなかった....」
おいおい....
「病院行くかっ!?診てもらった方がいいぞっ!」
何か病気が併発したのかっ!?
「うん....明日行ってみる....特にどこも痛くもないんだけど....」
まさか便秘か?とはさすがに言えなかった....
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