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「裕太!裕太はおるかっ!?」
....
何だよ朝っぱらから....
「裕太くん、天老院様....何か様子が変よ....」
変?
変態じじぃだからそれが普通だろ....
「全く....うるせーなっ!何だよっ!?」
俺がパジャマでドアを開けるとじじぃがニタニタ笑って立っていた。
やーな予感....
「何だよじじぃ....まだ朝7時だぞ。」
時間もだが、問題はこのエロ満開な笑顔だ。
まさか....
「裕太っ!出来たらしいなっ!?」
あちゃー‥‥
バレたか。
このクソじじぃにごまかしは効かない。
何せ人の心を読みやがるからな。
「ああ‥‥まあな。」
俺はなるべくぶっきらぼうに答えた。
このエロじじぃのこった....
『いつヤったんぢゃ?』
とか
『どんな体位ぢゃ?』
とか18禁になりそうな下ネタの波状攻撃を仕掛けて来やがるに違いない。
照れたりしてはいけない....
そう思っての無愛想な返事に、じじぃは思いも寄らないリアクションを見せた。
「そうか....そうか....良かったのう....これをレイに渡してくれ。体に気をつけてな。」
え?
じじぃが良いおじいさんになってる....
俺の手には安産祈願の御守りが握らされていた。
「あ....あ、悪いな気を使わせて....」
俺って奴は....
せっかくじじぃが来てくれたのに....
そうは言ってもさすが天老院だ。
決める時にはビシッと....
「わしは気を使いおまえは腰を使ったわけじゃな。」
‥‥
「う....うるせーっ!テメーのが役をしねーから羨ましいんだろがっ!」
「バカたれっ!わしはまだ現役真っ盛りじゃ!ゆうべは3人相手にしてのう....もうヒーヒーじゃ!」
頼む....
誰かこのエロじじぃを地獄に連れて行ってくれ。
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