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キャシーを中心に怪信号の出所を調べたが特定は出来なかった。
「未開発エリアからのようですが....信号自体かなり弱いので途切れ途切れで....ん?」
キャシーがヘッドホンに意識を集中させた。
会議室内に静寂が....
次の瞬間、勢い良くドアが開いた!
「うわっ!」
「キャッ!」
「何だっ!?」
....
里沙だった。
「ただいまっ!遅くなっちゃった!....あれ?みんなどうしたの?」
あーびっくりした....
涼なんて絶対にチビったぞ....
「ふぅ....里沙、ちょっと来て。」
キャシーが呼吸を整えてから里沙を呼んで事態の説明をした。
「幽霊....ねえ....」
ん?
「里沙、昨日はおまえが幽霊幽霊言ってたじゃねーか?」
「天国で幽霊ってのも確かに変ですからね....」
やっと分かったか....
「まだ特に被害もないから、やはりイタズラの線が濃厚ですね。司令官を恨む人は結構いますからね。」
ちょ....
「ちょい待ち!俺は恨まれるような事なんて何もしてねーぞっ!」
反論すると、みんなが一斉に俺を見てからため息をついた。
「鈍い。」
「女心どころか男心もわからない朴念仁....」
「まあ....らしいわね....」
おいおい....
「ずいぶん言いたい事を言ってくれるじゃねーかっ!俺が何をしたってんだよっ!?」
「司令官....あなたの奥様はどなた?」
里沙が一歩前に出て俺を見上げた。
「奥さんはレイだろうがっ!それがどうした?」
里沙は再度ため息をついた。
「はぁ....この人、本当に鈍いわ....あのね、レイさんは下界でも天国でもトップアイドルなのっ!女子中高生にとってはカリスマなの。分かる?そのカリスマをどこの誰とも分からないような男が奪ったの!そう!司令官!あ・な・た!だからあなたを恨む人はものすごーーくいっぱいいるのっ!」
‥‥
「分かった!?」
‥‥
「何となく....」
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