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「おはようございます。」
諜報部のキャシーが入って来た。
「おはよ。何か楽しい事件ない?」
キャシーは俺をまるで汚い物を見るかのように眉をしかめて見下ろした。
「全く....あれだけ消滅しかけても....何にも感じないと言うか....」
キャシーは純からコーヒーを受け取りながらため息をついた。
「まあ....そこが司令官らしいと....」
「そうね....」
純の言葉にキャシーはすかさず同意した。
「ところで里沙は?ちょっとレーダーのメンテナンスを頼みたいんだけど....」
キャシーはそう言いながら会議室内を見渡した。
「里沙なら議会のお偉いさんと新しい居住区へ行ったらしいぜ。すぐに戻るってさ。純、おかわりくれ。」
天才里沙は最近になって建築設計までこなすようになった。
何でも新しい居住区に歴史資料館を造るとかで....
「相変わらず忙しい子ね。」
全く....
せっかく祐子や美和たちと仲良くなったんだから、少しは遊べばいいのに....
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