俺はここにいるぞ?

6/14
前へ
/318ページ
次へ
しばらくすると里沙が戻って来た。 「ただいまー‥‥てか、何で戦前の人はあんなに頭がカタいのよっ!?全くあの頑固者っ!」 どうやらご機嫌ナナメのようだ。 「誰と行ったんだ?里沙。」 「八戸さんっ!あのおっさんムカつく~‥‥何が最近の若い者はよっ!?自分だって見た目はまだ若いくせにっ!」 八戸良治は天議会の重鎮だ。 第二次世界大戦で部下をかばい戦死した。 曲がった事が大嫌いな熱血漢だ。 「そりゃ歴史資料館だから展示物は私なんか口が出せないわよ....でも建物そのものはある程度お洒落にしなきゃ若い人が足を運ばないでしょ?」 確かに.... 「それをあのオヤジ、日本の歴史に見合った重厚さが必要だとか言って譲らないのっ!」 ふーん.... まあ俺はどんな形になっても、まず行かないと言えるな.... 「司令官も八戸さんに何とか言って下さいっ!....って!?司令官、随分早かったんですね?飛んで来たんですか?」 は? 意味わかんね。  
/318ページ

最初のコメントを投稿しよう!

270人が本棚に入れています
本棚に追加