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「もしもしクヌギどうした?」
『オメー携帯くらいいつも身につけとけよ。全くズボラなんだからよっ!』
「まぁまぁ....で?」
『おうっ、ちょっと手伝ってくれねーか?』
「何を?」
『囚人をな、新しく出来た牢へ移すんだけどな、それをやんのに兵隊を大勢使うんで警備が手薄になっちまうんだ。天国から少し応援によこしてくれねーか?』
「了解。いつだ?」
『一週間後の予定だ。悪いな....それとな、個人的に話があるんだが....神坂が暇な時でいいから連絡くれや。』
「何だよ?今話せばいいじゃねーか。」
『ばっ!い、今話せるわけねーだろっ!』
分かり易い奴だ....
『そうそう、昨日心界行ったんだろ?祥子に聞いたけど、あんま元気ないように見えたって....どこか具合でも悪いのか?』
は?
え?
「俺、心界なんて一週間以上行ってねーぞ。」
『バカ抜かせ。昨日行っただろうが。若年性アルツハイマーか?まあいい、じゃあ頼むな。』
「おいクヌギ!」
ツーツーツー‥‥
切れた。
「何なんだよ里沙といいクヌギといい....」
俺はここにいるっつーのっ!
「司令官、ちょっといいですか?」
純....おまえもか?
「....何?」
「美和たちの事なんですが....」
あ....
違った。
何となくホッとした。
「美和たちがどうかしたのか?」
純は軽く頷いてから話し始めた。
「彼女たちの持つ力は今まで例がありませんでした。」
確かに俺にも理解出来ない時がある。
「私の個人的な意見なんですが....」
純は自分の考えを俺に告げた。
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