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「…やっぱ、年越しは…お母さんとしよっかな…って。」
それが、本当の理由じゃないことくらいは、なんとなくわかったけど。あえて聞くことはしなかった。
まだ体調が悪いのかもしれない。
そういうこと、素直にそう言うヤツじゃない。
「お疲れっしたー。」
いつも通りに店を出る。
晴れた日の冬の夜空。星が高い。
冷えた空気がピリピリと頬に痛い。
「日の出、見れっかなー…。」
明日の天気は悪くないはず・・・。
部屋に戻って、簡単に片して、なんとか人が入れるようにした。
酒やつまみは、ヤツらが買ってくるはずだし。
…隣とかから苦情来なきゃいいけど。
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