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「で?なんもしないで、フツーに“またね”って帰ってきたと。」
「・・・はい。」
こないだの忘年会の夜にヤっちゃった…基、結ばれたらしい陽と和葉は、二人だけで初詣に行くと言って、先に帰った。
多分、酒も入ったことだし、出来たてカップルはイチャつきたいだけだろう。
午前2時36分。
俺は正座させられて、目の前には仁王立ちの一花がいる。
「あーっ。じれったいっ!
イラっイラするっ!」
「こわ。」
「圭も何とか言ってよ!このヘタレヤロウにっ!」
「やーい、ヘタレ。」
圭は抑揚の無い口調で、やたら冷めた目で俺を睨む。
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