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「秀斗―。こっちー。」
「おー。」
夕方までのバイトが終わって、帰る途中。
誘いのメールがあった。
小学生から一緒だった陽(アキラ)だ。
「美希と圭?」
「ん。なんで別れたんだっけ?アイツラ。」
しばらく飲んで食って、他愛の無い話をして。
なんとなく…、それとなく聞いてみた。
「さあ?俺の記憶ではー…、友達に戻ろうとかなんとかって話したって。」
「…どっちが?」
「美希だろ?圭は、引きずってたっぽいし。」
「ふうん…。」
「なんで今その話?」
「・・・や。まあ、その…、ちょっと思い出して…。」
深く勘ぐられると面倒くせぇな。
っつか、なんで聞いてんだよ、俺。
…なんて、ぐるぐる考えを巡らせている俺に気づくこともなく、陽は酒を飲みながら続ける。
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