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数日経って、休憩の時間。
休憩室に行くと、ちょうど美希がソファに座っていた。
「お疲れ。」
「ああ。」
簡単に言葉を交わした後。
美希はポケットから小さなケースを取り出して、白い錠剤を掌に乗せると口に含んだ。
ペットボトルのお茶でそれを飲み込むと、ふうっとため息をこぼす。
「調子悪いの?」
「ん。ちょっと頭痛。」
「大丈夫か?」
「ん…。」
「まだ、眠れない?」
「…うん、それもそうなんだけど…。」
「ん?」
右手でこめかみの辺りを抑えながら、美希はため息まじりに話す。
「なんか、最近…無言電話多くて。」
「え?」
無言電話・・・?
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