― 19 ―

2/17
1239人が本棚に入れています
本棚に追加
/519ページ
数日経って、休憩の時間。 休憩室に行くと、ちょうど美希がソファに座っていた。 「お疲れ。」 「ああ。」 簡単に言葉を交わした後。 美希はポケットから小さなケースを取り出して、白い錠剤を掌に乗せると口に含んだ。 ペットボトルのお茶でそれを飲み込むと、ふうっとため息をこぼす。 「調子悪いの?」 「ん。ちょっと頭痛。」 「大丈夫か?」 「ん…。」 「まだ、眠れない?」 「…うん、それもそうなんだけど…。」 「ん?」 右手でこめかみの辺りを抑えながら、美希はため息まじりに話す。 「なんか、最近…無言電話多くて。」 「え?」 無言電話・・・?
/519ページ

最初のコメントを投稿しよう!