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「美希?」
まだベッドにうつ伏せたままの美希に声をかける。
「店長、店の方は気にするなってさ。」
「…。」
「美希?寝てんの?」
顔を覗きこむと、美希は伏せていた顔だけをこっちに向けた。
涙でまつ毛が濡れてる。
「また、迷惑かけちゃった…。」
「だから、気にするなって。」
「…ごめ…ね?」
掠れた鼻声で言うと同時に、また涙が溢れてくる。
「お前、何も悪くないだろ。」
「でも…ッ。」
「俺が何とかしてやる。」
「…ど…するの?」
「…わかんね…けど…。でも、どうにかする。」
気の利いた言葉の一つも浮かばないけど。
どうにかしなきゃ。
絶対に・・・。
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