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沈黙のまま、どれぐらいか時間が過ぎて。 帰るはずだった足も動き出すことができなくて。 俺達は、2メートルほどの微妙な距離を保ったまま、そこに立ち尽くしていた。 「んじゃ、おつかれっしたー。」 不意に聴こえた声にはっとした。 「あれ?何してんのー?」 俺達に気づいた有賀がニヤニヤと笑いながら小走りで近づいてくる。 「秀斗さん、だいぶ前に出たんじゃなかったっけ?」 「っせーな。ちょっとしゃべってただけだっつの。」 「なにをー?」 「世間話だ。世間話っ。」 「ほーんとー?」 く…っ。ムカつくっ。 このタルい口調、めっさムカつくっ!!
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