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「誰が?」
「…覚えて無いかー。そうだよねー。」
「えっ?なに?俺?」
「高校ん時、みんなで家来た時。」
「…覚えて無ぇ…。」
「一年生の時だしね。」
言われてみれば、そんなこともあったような、無かったような。
美希ん家には、何度かみんなで行ってるからなぁ。
「その後のバレンタインの時とかも、作って、渡そうと思ったりしたけど…。結局渡せなかったから。」
「…そ…か。」
「…うん。」
小さな丸いクッキー。
懐かしい記憶。
そして、これから…積み重ねていく時間…。
そのすべての瞬間。
きっと、俺の隣には美希がいる。
きっと・・・。
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