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アレ以来、三島が俺達の前に現れることも、美希に対する嫌がらせも無くなった。 三島は、実はもっと前から、俺と美希のことを知っていたらしい。 これは、後に一花が問い詰めてわかったことだ。 年末。 美希が倒れた時。 あの日、病院で、俺達を見かけたらしかった。 お偉い先生の娘ということもあって、「知り合いだから」と言うと、看護師が教えてくれたのだとか。 その後、以前から自分に好意を持っている研修医に頼んで、美希の個人情報を得るために病院の記録を調べて、「流産」していたことを知る。 美希が流産した時運ばれたのも同じ病院だった。 まあ、この辺りの救急病院はあそこくらいだから、当然だけど。
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