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次に、俺との関係を調べようとして、店を見張ったり、俺の大学の時の知人にコンタクトを取った。
その中に、高校から一緒のやつもいて。
当然、そいつは美希のことも知っていた。
そうして、美希が東京に行っていたこともわかる。
無言電話を繰り返す。
あの日。
バイトしているところに出くわしたのは、偶然じゃない。
俺達が、あの道を通ることを知っていたからだ。
店で俺を待ち伏せて。
俺に脈が無いとわかって、強硬手段に出る。
張り紙の内容は嘘だとしても、微妙に事実を掠めていることで、美希にショックを与えることはできる。
そのまま、辞めてくれればいいとでも思ったんだろう。
そうして、あの手紙。
美希の家や、俺の住んでるアパートも、後をつけて確かめたらしい。
バイトの時間を確かめて、帰る頃を見計らって手紙をポストに入れた。
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