・婚姻届・

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思い出せないまま・・・ 自分の今いる状況を確認する・・・。 服は着てる! ここは…どこかのホテル?・・・ でかいベットに自分がいて、周りにはアンティークを基調とした 家具がある。 天井にはシャンデリアなんかが飾ってあった。 「・・・」 「おはよう 僕の奥さん。 よく寝ていたね。今日は婚姻届を出しに行こうと思うんだ。」 チラリと見せるのは婚姻届。 「えっ!出しに行くって・・・私名前も書いてないし・・・ ううん、そんな事より貴方の事よく知らないもの!」 はにかんだ微笑で彼が私に近寄ってくる。 「ふーん・・・昨日はあんなにノリノリだったのになあ。 『ぃちのせえさんとならあ。ひなはあ結婚してもぃぃれすょぉ・・・』 って。」 「ちょ 近いですっ!近い近い!私そんな事言ってませんよ!」 ベットの足元らへんに一之瀬さんが腰をかける。 「比奈さんは酔っ払ってしまったからね」 「酔っ払ったって!未成年に飲ませるなんて最低ですっ」 「君が僕のお酒をお茶と間違えて飲んでただけですよ? それに結婚は君のお父さんも知っている。昨日は大喜びで帰宅 されたんだよ ・・・ 言葉にした以上の責任はもう取れる年齢ですよね?」
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