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夢
あたしの命を支えてるのは
『夢』という一本の柱。
ただそれにしがみついて
それだけを頼りに
明日も見えないのに。
『そんな苦しいところから出ておいで』
『僕が楽にしてあげるからこっちへおいで』
違う
違う
あたしは誰かのためには生きない。
あたしの生きる意味
あたしの生きてきた意味
あたしの存在そのもの
とらないで。
これをなくしたら
あたしは生きる意味もない。
頑張るから。
もっと頑張るから。
もっともっと上へ
もっと頑張るから。
だからとらないで。
『そんなに頑張らなくていいよ。
少し休んでいいんだよ。』
その言葉とともに
そっと握られた手は
あのころと全く同じ
唯一
ゆっくり眠れる体温
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