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休み明けテストが遅くもすべて戻ってきた日のHR。
教壇に立つ担任は筋肉質の塊、通称肉ダルマは教室に響く野太い声で連絡事項を告げていて。
あと1分でチャイムが鳴ろうというタイミングだった。
「明日は転校生が来るぞ。この時期に、というのもあるが皆仲良くしてやれよ。
ついでに男子ども喜べ、女子だ。以上、日直誰だ?」
チャイムが鳴って放課後となった。
「女子だって。どうせ嬉しいわよね」
隣の席の里奈が話しかけてきた。
「どうでもいい」
「もしすっごく可愛かったら?」
「変態に有料で教えるか」
「やめてよ、あんなのと関わるの。鳥肌立ってきたじゃない」
変態こと孝太は地球上の全ての女性に嫌われるようなやつだからこんな反応は当たり前。
「まだ一緒に登下校してるのよね?
あんなのほっといて・・・私・・と・・その・・・//」
「っと結構時間食ったな・・今日はバイトあるからまた明日な」
「え!?・・・うん・・・。」
俺は小走りで教室を出て行った。
「・・・・バカ・・」
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