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「よし席に着けー。日直、号令頼む」
筋肉ダルマがやってきて日直の誰かが起立、礼、着席のありふれた号令をかける。
「よし、じゃ朝のHRを始める。まず昨日言ったとおり転校生が来ているので紹介から。入ってくれー」
扉の奥から返事が聞こえた。
入ってきたその子は少し緊張した面持ちで教卓の横に立つ。
「じゃ、自己紹介から頼む」
「は、はい・・。
海野真衣です。○○県から来ました。・・・宜しくお願いします」
見た感じどこにでも居そうだな・・という失礼な感想を持った俺。
「席は・・・そうだな川崎。挙手」
「はい」
って何で俺が・・・
「あそこのどこにでもいそうな生徒Cの後ろの席に座ってくれ。分からない事もあいつに聞いてくれ」
「あ、はい・・・」
「って何だよその扱い!」
俺の突っ込みはむなしくも流され、海野さんがゆっくりとこっちへ歩いてきた。
・・・どっかでみたような気が・・・
「あ・・助けてくれてありがとう」
「え・・と・・・」
誰だっけ・・・
「直也・・知り合い?」
「まて。えーと前に会いましたっけ?」
「え!?あの・・朝変な人から助けてくれましたよね?」
変な人?・・・孝太か!
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